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第四回若人の宴「市中の山居で 火と暮らす」にご参加、ご協力いただいた皆様ありがとうございました!
当日の様子を写真でご報告させていただきたいと思います♪
今回会場となったのは、まさしく市中の山居!
夏の暑い一日でしたが、大きなお庭の中に入れば木陰は涼しく、快適です。
街中の河原町今出川に居る事を忘れてしまいます。
こんにちは!梅雨入りしましたねー、よしだです!
結構ブログで我が家の工事を見てるよという声をかけてもらい、
「あの状況は大変そうね~」と言われるのですが
早くきれいになったところ見ていただきたい・・・!そんなわけで更新します。
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<3月13日~23日>
さて、屋根葺き替えの翌日から、歪みを見ることに。
あっちゃこっちゃ柱が歪み、建具との隙間にはおじいちゃんお手製の三角(隙間埋め)が…。
とにかく柱の根元と地面が仲良しになっていて、同化しておられます…。
便利なレーザーと下げ振りを使って、ひとつひとつ柱の沈みと傾きを計測します。
根元が腐っている柱は根継ぎを、手遅れの柱は総取替えすることに。
宮大工さんから頂いた古いネジ式ジャッキが大活躍!
(実は自分達でもひとつ新しい油圧ジャッキを購入したのですが、頭が小さくて安定が悪かったのです…)
増線増線でそこらじゅうに張り巡らされた昔の電気配線が
作業の邪魔をします・・・。
早く電気屋さんに取ってもらわんと首を吊ってしまう~・・・。
揚げ前の作業中は、平屋といえど不安定な状態で危険です。
柱を横材で繋いだり、仮筋交いやつっかえ柱を入れながら慎重に進めます。
(今地震が来たらこの家絶対倒れる~)
差し入れパンダ
さて、工事を始めてさっそく!苦渋の選択がありました。
座敷と台所の間の三枚壁がズコッと落ちてるのだが、壁が重すぎて柱が揚がらないとのこと。
台所前の壁には古い腰板が張ってあって、ひょろっとした爪楊枝みたいな丸太柱が2本。
それが小屋みたいな風情で気に入っていました。
でも、壁を壊さないと揚げられない…。ああ…なんか工事が大規模になってゆく…。
む~、むむ~!
家全体の歪みの問題なので、直したい。
結局壁を崩したら腰壁は外れた(板は結構破れたけど…)ので、また後でくっつけてもらうことに。
問題解決と思いきや…
仕切りの壁が抜けてパーパーになった台所と座敷の間に立つ、爪楊枝柱が2本…。
「この柱、どうします?」
どきっ!うーん、その爪楊枝みたいな丸太の柱がね、この家の魅力でね…
しかし私は施主として無理希望を言うだけでなく、建築士として何が良いのか判断しなければならんのでして…
「新しい柱に変えましょか…」
現状の爪楊枝柱は太いところで3寸(9センチ)、梁につく末側では1寸7分(5センチ)ぐらいしかないんではというコンパクトサイズ。
さらに座敷側には柱を見せないという美意識のおかげで柱芯がずれている。
このまま竹小舞を編みなおして3メーター×3メーター以上の1枚壁を作るのは家にとっても私達にとってもしんどい。
でも、細い丸太柱の中に、新材の角柱(爪楊枝の中に割り箸)が立つなんて、家の良さがぶち壊し~うう…むむ…む…
よし!新しい柱を入れましょう!
新しい柱はうちの大黒柱並(笑)の3寸5分角(10.5センチ)であるものの、
TD棟梁の角を落として丸太風に見せるという粋な計らいで、そんなに違和感なく、頼もしく収まった。
京都の町家の標準的な柱は3寸5分角(10.5センチ)。
それを思うと、平屋だとしてもこんなんで家って持つのかと爪楊枝柱を見直さずにはいられない。
さらに豪雪新潟出身大工のTD棟梁には衝撃的だったに違いない。
まさに我が家は茶室、数奇屋、わび、さびの極みですわ…。
(つづく)
こんにちは!ようやく平屋にお引っ越ししたよしだです。
もう毎日毎日作業で、全然更新できてませんでしたね、すいません。
まだまだ朽ち果てた写真で申し訳ありませんが改修の続きをどうぞご覧下さい。
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さて、我が家を直せるのはこの人しかいません。
我が校の1年生でありながら、大工経験のある新潟から来たTD君。
この日、引退した宮大工さんが使わない道具をくださる、平屋を見に来てくださるというので
それを口実に(?)TD君を放課後連れてきました。
「うわー、これはひどいっすねぇ、噂以上だわー」
秘技・ふたつ折れ畳!!
宮大工さんを待つこと10分。
根っからの大工TD君は、何もしないでただ待つというのは性に合わないらしいです。
おもむろに床板を剥がし始める。
秘技・床組は3センチ角材!!
「これを、直すんですか…」
しばし呆然。
しかし、到着した宮大工さんに大事なノミやカンナを譲り受け、
熱い会話を交わしたTD君は、
「よし、やりましょう!!」
よう言うてくれた!
あんた、ええひとや~!
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そして3月12日、改修作業が始まりました。
晴れの日を狙って、まずは雨漏りでグサグサの屋根を直します。
TD親方の指導の下、集ったカネル、ガッキー、ナッカム。
お世話になりまーす!
瓦を剥がすと、くたくたになっている野地板があらわに・・・
これも、キレイに剥がします。
※廃墟ではありません。我が家です、笑
TD親方の指示のもと、テキパキと新しい垂木と野地板が据えつけられていきます。
私はひとり、もちゃもちゃと…ひたすら古い屋根の片付けを…。
夕方にはキレイに新しい野地板が張り替えられました!
わぁーい!わぁーい!
シャキッとした軒先に満足気な親方。
この日は雨対策にルーフィングを打って、養生をして終了!
いやぁ、とりあえず最大の不安材料だった雨漏りの心配がなくなり、ホッと一安心。
トオリニワの上を見上げても、真新しい白木の野地板になって随分明るいイメージになりました。
野地板の方がキレイだから、もう天井もはずしちゃえ~
本当にみんなありがとう~!
でも、まだ大ボスの、家の歪みが待っておったのです…
(つづく)
こんにちは!ここ一ヶ月どっぷり平屋改修作業のよしだです。
今日までの我が家の大手術は、もう終わりと引越しが見えてきて?!大変愛らしくなってきたんですが
ブログのほうはまだ工事も始まってないとこでしたね・・・。
さぁ、まずは雨漏り激しい屋根の点検から!
軒先がっくり
もう、見て分かるとおり軒先がガックリきてます。
腐って垂木が折れて、瓦が落ちて、
トタンとお米のビニール袋で葺いてありました。ちょっと、おじいちゃーん!(前住人)
しかも棟瓦のあたりはなぜか陥没・・・。
これには屋根に登ってくれたジョー氏もガックリ。
とりあえずビニールシートで応急処置。
そして私は解体と掃除をしながら、あらためてまじまじと家を見ました。
落ちかけの土壁の隙間から、小屋裏でさっきの屋根のくぼみの原因を発見!!
ひえ~、棟木ぽろっと落ちてます…。
あぁ、心臓に悪い物を見てしまった。
おそらく3軒長屋の一棟が無くなった時に天秤が効かなくなって落ちたんでしょう。
壁のベニヤを剥がすと井戸の上に昔の折れ板戸が。
「肘壷」という古い金具で取り付けてあります。
外観からは昭和初期の町家に見えましたが、実はもっと古いのかな?
床下から、小さな油圧ジャッキも発見。(棒がない…)
前に住んでいたおじいさんは建具屋さんだったそうで、天井裏からたくさんの建具材料。
そして、家は歪んでいるのにやたらと建て付けが良い(笑)
そうそう、おじいちゃんの建具職人ぶりを決定付けるものがコレ!
空き家のときに私が覗いた穴、住んだら埋めとかなきゃな~って思ってたんですが、
なんと、小さな扉がついてたんです!パカパカ♪ちゃんと鍵付き♪
おじいちゃんありがとう。このまま住むね。
2月の終わり、両親が京都に来て、平屋が見たいというのでご案内。
よしだ「ここが新居やねん~♪ルンルン」
母、絶句。父、あきれる。
母「・・・あんたやっぱり変わってるわ・・・ここまでとは・・・」
ガーン。
昔から私は自分で決めたら頑固なタイプなので両親は半ばあきらめムード。
でも、私は押し通したからには弱音は吐かない!成功させる!がモットー。
大家さんの娘さんからコーヒーを戴く♪我が家で初のんびり。
さぁ、もうやるしかないぞー…。
私には妄想力はあっても、実際に直せる技術がありません。
工事開始の段取りをしなくっちゃ。
次回は、強力な手伝いさんの登場です!!!
(よしだ)
こんにちは!
町に出ると花の匂いがして、もうすっかり春ですねー。
さぁ、見つけた平屋を借りることを決意したよしだです。
とりあえず自分で直せるかどうかを判断するために
何かとお世話になっている親代わりのK棟梁に見てもらうことに。
これなら何とか自分らで直せるでしょうとお墨付きを貰い、一安心。
それにしても・・・
改めてまじまじ見ると縁側の方はぐちゃぐちゃで、相当酷い!
雨が漏って畳が土に還りかけている・・・。うーむ・・・。
柱、梁、部材はほとんど取り替えかな・・・。
歪みもあるので、果たしてどこまで直せるか。(そして予算は大丈夫か。)
でも、流しのカランやミセの間の窓、玄関、小鉄ちゃん(お向かいの犬)。
やっぱりいいなぁ、このおうち。(激しいMOUSOU)
こんな家、私がやらねば誰がやる!!
あらためて、こちらの条件を大家さんに提示して「借りたいです」という意思を伝えました。
そして年末、大家さんの出入り不動産屋さんを交えての正式な契約内容を確認することに。
家賃は現状貸しということもあり、こちらの希望で。ありがとうございます!
不動産屋さんも良い感じの人で、若者が町家を直して借りるってことに興味深々の様子。
不動産の常識を変えたいわ~
大家さんも「どんなんになるか楽しみ」って言ってくれてはるので、
きれいにしてびっくりさせたいものです。
(よしだ)