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第四回若人の宴「市中の山居で 火と暮らす」のご報告

第四回若人の宴「市中の山居で 火と暮らす」にご参加、ご協力いただいた皆様ありがとうございました!

当日の様子を写真でご報告させていただきたいと思います♪
今回会場となったのは、まさしく市中の山居!
夏の暑い一日でしたが、大きなお庭の中に入れば木陰は涼しく、快適です。
街中の河原町今出川に居る事を忘れてしまいます。

 P7310578.jpg 
 
P7310485.jpg ハンモックも登場♪
 
P7310493.jpg さぁ、はじまりはじまり
琵琶湖博物館職員の寺尾さんによる美味しくって楽しい七輪講座です!
P7310503.jpg P7310501.jpg
ここからが一番おもしろいところ!
炭の並べ方を探りながらまつぼっくりで火付け開始!
火鉢と七輪の違いなども教えてもらいながら、各自ベストな炭フォーメーションを作って行きます!
無茶苦茶な並べ方をすると網が載せられません!!(by 高井&吉田ペア)
P7310538.jpg 風向きも大事!
お次は皆で食材の準備です。野菜にもそれぞれ美味しい焼き方があるんです!
P7310541.jpg P7310508.jpg
 
P7310563.jpg まだかな~♪
 
P7310554.jpg ナス!!とろとろ!
 
P7310551.jpg んっ、イカおいし~~!!(by JOE)
 
P7310571.jpg 秋の味覚や"くさや"も登場?!
 
P7310573.jpg あっ、まだ焼けてませんよ(by なかむら)
 
P7310568.jpg おなかいっぱい!
 
P7310575.jpg すっかり炭も良い色に♪
 
P7310564.jpg ごちそうさまでしたー!!
さて、たらふく七輪ごはんを満喫したところで
山居の中に場所を移して、「火のある暮らし」と現代の暮らしについて座談会を。
P7310581.jpg 「薪く炭く」野瀬さんによる炭のお話
P7310582.jpg 皆さんにとって火のある暮らしとは?
皆さんの感じている身近な火のイメージはガスコンロ。
しかし家がオール電化になってまったく火と接してない!という方もおられました。
都市の生活からは裸火は消え、熱という姿に変わって、火という存在が消えて行っているんですね。
かと思えば、美山から来られた方はカマド、風呂など7つの火の道具を使って生活しているとの事。
お正月のどんど焼きの大きな炎、神社の蝋燭の火、お香などをイメージする方もおられました。

火の暮らしと切っても切れないものは住環境、暮らし方です。
火が使えないような空間に住んでいる方も多くなりました。
自然と距離の近い生活をどれだけできるかが、火に近づくポイントかなぁと思いました。
町家は都市に居ながら山の要素を持った建物です!
参加者の方々には山がお好きな方も多く、週末は山へ行って心のバランスを取っているようでした。
"都市から見た山の暮らしへの憧れ"は、"山の暮らしそのもの"とはまた別の文化や想いが出来上がっていると感じました。

まったく、文がまとまらないのですが・・・
今回はCHOBOとしてもとても考えさせられる事が多い会でした。
CHOBOは「まちぐらし」集団。
「やまぐらし」の豊かさ、偉大さを感じながら、あえて豊かな「まちぐらし」を追求していきますよ♪

では皆さん!また次の機会にお会いしましょう!!
P7310618.jpg 鴨川で反省会
(ぶん・しゃしん よしだ)
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のんきな平屋改修きろく6:いがみなおし

こんにちは!梅雨入りしましたねー、よしだです!
結構ブログで我が家の工事を見てるよという声をかけてもらい、
「あの状況は大変そうね~」と言われるのですが
早くきれいになったところ見ていただきたい・・・!そんなわけで更新します。
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<3月13日~23日>
さて、屋根葺き替えの翌日から、歪みを見ることに。
あっちゃこっちゃ柱が歪み、建具との隙間にはおじいちゃんお手製の三角(隙間埋め)が…。
とにかく柱の根元と地面が仲良しになっていて、同化しておられます…。

便利なレーザーと下げ振りを使って、ひとつひとつ柱の沈みと傾きを計測します。
根元が腐っている柱は根継ぎを、手遅れの柱は総取替えすることに。
P3122089.jpg P3132107.jpg
宮大工さんから頂いた古いネジ式ジャッキが大活躍!
(実は自分達でもひとつ新しい油圧ジャッキを購入したのですが、頭が小さくて安定が悪かったのです…)
P3152338.jpg P3132123.jpg P3132141.jpg
増線増線でそこらじゅうに張り巡らされた昔の電気配線が
作業の邪魔をします・・・。
早く電気屋さんに取ってもらわんと首を吊ってしまう~・・・。

揚げ前の作業中は、平屋といえど不安定な状態で危険です。
柱を横材で繋いだり、仮筋交いやつっかえ柱を入れながら慎重に進めます。
(今地震が来たらこの家絶対倒れる~)
P3162411.jpg P2261735.jpg 差し入れパンダ
さて、工事を始めてさっそく!苦渋の選択がありました。
座敷と台所の間の三枚壁がズコッと落ちてるのだが、壁が重すぎて柱が揚がらないとのこと。
台所前の壁には古い腰板が張ってあって、ひょろっとした爪楊枝みたいな丸太柱が2本。
それが小屋みたいな風情で気に入っていました。
でも、壁を壊さないと揚げられない…。ああ…なんか工事が大規模になってゆく…。

む~、むむ~!

家全体の歪みの問題なので、直したい。
結局壁を崩したら腰壁は外れた(板は結構破れたけど…)ので、また後でくっつけてもらうことに。
問題解決と思いきや…

仕切りの壁が抜けてパーパーになった台所と座敷の間に立つ、爪楊枝柱が2本…。
「この柱、どうします?」
どきっ!うーん、その爪楊枝みたいな丸太の柱がね、この家の魅力でね…
しかし私は施主として無理希望を言うだけでなく、建築士として何が良いのか判断しなければならんのでして…
P3162415.jpg P3162428.jpg
「新しい柱に変えましょか…」
現状の爪楊枝柱は太いところで3寸(9センチ)、梁につく末側では1寸7分(5センチ)ぐらいしかないんではというコンパクトサイズ。
さらに座敷側には柱を見せないという美意識のおかげで柱芯がずれている。
このまま竹小舞を編みなおして3メーター×3メーター以上の1枚壁を作るのは家にとっても私達にとってもしんどい。
でも、細い丸太柱の中に、新材の角柱(爪楊枝の中に割り箸)が立つなんて、家の良さがぶち壊し~うう…むむ…む…
P3182446.jpg P3182448.jpg P3182447.jpg
よし!新しい柱を入れましょう!
新しい柱はうちの大黒柱並(笑)の3寸5分角(10.5センチ)であるものの、
TD棟梁の角を落として丸太風に見せるという粋な計らいで、そんなに違和感なく、頼もしく収まった。
P3182449.jpg P3262763.jpg
京都の町家の標準的な柱は3寸5分角(10.5センチ)。
それを思うと、平屋だとしてもこんなんで家って持つのかと爪楊枝柱を見直さずにはいられない。
さらに豪雪新潟出身大工のTD棟梁には衝撃的だったに違いない。

まさに我が家は茶室、数奇屋、わび、さびの極みですわ…。

(つづく)

のんきな平屋改修きろく5:屋根ふきかえ

こんにちは!ようやく平屋にお引っ越ししたよしだです。
もう毎日毎日作業で、全然更新できてませんでしたね、すいません。

まだまだ朽ち果てた写真で申し訳ありませんが改修の続きをどうぞご覧下さい。

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さて、我が家を直せるのはこの人しかいません。
我が校の1年生でありながら、大工経験のある新潟から来たTD君。

この日、引退した宮大工さんが使わない道具をくださる、平屋を見に来てくださるというので
それを口実に(?)TD君を放課後連れてきました。
「うわー、これはひどいっすねぇ、噂以上だわー」

P2051297.jpg 秘技・ふたつ折れ畳!!

宮大工さんを待つこと10分。
根っからの大工TD君は、何もしないでただ待つというのは性に合わないらしいです。

P2261739.jpg P2261740.jpg おもむろに床板を剥がし始める。

P2261745.jpg 秘技・床組は3センチ角材!!

「これを、直すんですか…」
しばし呆然。

しかし、到着した宮大工さんに大事なノミやカンナを譲り受け、
熱い会話を交わしたTD君は、

「よし、やりましょう!!」

よう言うてくれた!
あんた、ええひとや~!

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そして3月12日、改修作業が始まりました。
晴れの日を狙って、まずは雨漏りでグサグサの屋根を直します。

TD親方の指導の下、集ったカネル、ガッキー、ナッカム。

P3121993.jpg お世話になりまーす!

瓦を剥がすと、くたくたになっている野地板があらわに・・・

P3121989.jpg P3121994.jpg

これも、キレイに剥がします。

P3122015.jpg ※廃墟ではありません。我が家です、笑

P3122043.jpg P3122062.jpg

TD親方の指示のもと、テキパキと新しい垂木と野地板が据えつけられていきます。
私はひとり、もちゃもちゃと…ひたすら古い屋根の片付けを…。

P3122075.jpg 夕方にはキレイに新しい野地板が張り替えられました!

わぁーい!わぁーい!

P3122087.jpg シャキッとした軒先に満足気な親方。

この日は雨対策にルーフィングを打って、養生をして終了!
いやぁ、とりあえず最大の不安材料だった雨漏りの心配がなくなり、ホッと一安心。
トオリニワの上を見上げても、真新しい白木の野地板になって随分明るいイメージになりました。
野地板の方がキレイだから、もう天井もはずしちゃえ~

本当にみんなありがとう~!

でも、まだ大ボスの、家の歪みが待っておったのです…

(つづく)

平屋きろく4:屋根にがっくり&おじいちゃんの贈り物&両親絶句の巻

こんにちは!ここ一ヶ月どっぷり平屋改修作業のよしだです。
今日までの我が家の大手術は、もう終わりと引越しが見えてきて?!大変愛らしくなってきたんですが
ブログのほうはまだ工事も始まってないとこでしたね・・・。

さぁ、まずは雨漏り激しい屋根の点検から!
PC290505.jpg
 軒先がっくり P2051301.jpg
もう、見て分かるとおり軒先がガックリきてます。
腐って垂木が折れて、瓦が落ちて、
トタンとお米のビニール袋で葺いてありました。ちょっと、おじいちゃーん!(前住人)

しかも棟瓦のあたりはなぜか陥没・・・。
これには屋根に登ってくれたジョー氏もガックリ。
とりあえずビニールシートで応急処置。
PC290508.jpg PC290511.jpg
そして私は解体と掃除をしながら、あらためてまじまじと家を見ました。
落ちかけの土壁の隙間から、小屋裏でさっきの屋根のくぼみの原因を発見!!
P1301248.jpg ひえ~、棟木ぽろっと落ちてます…。
あぁ、心臓に悪い物を見てしまった。
おそらく3軒長屋の一棟が無くなった時に天秤が効かなくなって落ちたんでしょう。

壁のベニヤを剥がすと井戸の上に昔の折れ板戸が。
「肘壷」という古い金具で取り付けてあります。
外観からは昭和初期の町家に見えましたが、実はもっと古いのかな?

床下から、小さな油圧ジャッキも発見。(棒がない…)
前に住んでいたおじいさんは建具屋さんだったそうで、天井裏からたくさんの建具材料。
そして、家は歪んでいるのにやたらと建て付けが良い(笑)
P1301241.jpg P1301243.jpg
そうそう、おじいちゃんの建具職人ぶりを決定付けるものがコレ!
空き家のときに私が覗いた穴、住んだら埋めとかなきゃな~って思ってたんですが、
なんと、小さな扉がついてたんです!パカパカ♪ちゃんと鍵付き♪
おじいちゃんありがとう。このまま住むね。
P2141603.jpg PC290533.jpg PC290532.jpg
2月の終わり、両親が京都に来て、平屋が見たいというのでご案内。
よしだ「ここが新居やねん~♪ルンルン」
母、絶句。父、あきれる。
母「・・・あんたやっぱり変わってるわ・・・ここまでとは・・・」
ガーン。
昔から私は自分で決めたら頑固なタイプなので両親は半ばあきらめムード。
でも、私は押し通したからには弱音は吐かない!成功させる!がモットー。
P1221026.jpg 大家さんの娘さんからコーヒーを戴く♪我が家で初のんびり。
さぁ、もうやるしかないぞー…。
私には妄想力はあっても、実際に直せる技術がありません。
工事開始の段取りをしなくっちゃ。

次回は、強力な手伝いさんの登場です!!!
(よしだ)

のんきな平屋改修きろく3:あらためてまじまじ見る

こんにちは!
町に出ると花の匂いがして、もうすっかり春ですねー。
さぁ、見つけた平屋を借りることを決意したよしだです。

とりあえず自分で直せるかどうかを判断するために
何かとお世話になっている親代わりのK棟梁に見てもらうことに。
これなら何とか自分らで直せるでしょうとお墨付きを貰い、一安心。

PB191104.jpg PB191113.jpg

それにしても・・・
改めてまじまじ見ると縁側の方はぐちゃぐちゃで、相当酷い!
雨が漏って畳が土に還りかけている・・・。うーむ・・・。
柱、梁、部材はほとんど取り替えかな・・・。
歪みもあるので、果たしてどこまで直せるか。(そして予算は大丈夫か。)

PB191103.jpg

でも、流しのカランやミセの間の窓、玄関、小鉄ちゃん(お向かいの犬)。
やっぱりいいなぁ、このおうち。(激しいMOUSOU)
こんな家、私がやらねば誰がやる!!

あらためて、こちらの条件を大家さんに提示して「借りたいです」という意思を伝えました。

そして年末、大家さんの出入り不動産屋さんを交えての正式な契約内容を確認することに。
家賃は現状貸しということもあり、こちらの希望で。ありがとうございます!

不動産屋さんも良い感じの人で、若者が町家を直して借りるってことに興味深々の様子。
不動産の常識を変えたいわ~
大家さんも「どんなんになるか楽しみ」って言ってくれてはるので、
きれいにしてびっくりさせたいものです。

(よしだ)

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